YORONTOU-REPORT




沖縄の北東にある小さな島
沖縄の北東20kmの所に与論島という一周23km、人口6000名弱の一年中温暖な小さな島がある。今回、ここに2ヵ月半ぐらい行って来た。

僕が与論島の名前を初めて耳にしたのは、5年前の大学生の時で、たまたま知り合いの与論島を紹介したホームページを見た。当時の印象は(あ〜きれいな南の島ね。)と言った感じで、その時はそれ以上僕を惹きつける場所ではなかった。

それがなぜ、今回突然2ヶ月も与論島に行くことになったかと言うと、2004年の8月に別の友人から与論島でウインドサーフィンをすると、関東あたりでやるより10倍上達するらしいという、あいまいな話を聞いたからである。

この言葉が本当なら、40日間与論島でウインドサーフィンをやったとすると、関東で400日毎日練習したのと同じ効果が期待できるわけである。 僕の気持ちは、
(ん〜、それはいつか与論島に行くきゃあない行って上達しなきゃあいかんどうしても行かなければ)
という感じになっていったのである。

INDEX
   
 1.癒しの島 与論島
    2.与論島の海
    3.与論島でウインドサーフィン強化
Copyright Y.Motonaga 2004.12.9
mailto:yuichimotonaga@hotmail.com
Homepage:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~3141
相互リンク: 竹内さんのヨロン談義想い出がいっぱい
   




---→フェリーで南西諸島へ
転機は意外と早く訪れる。2004年の9月のこと、僕は勤めていた会社を突然辞めた。
「きちんとした形で社会に貢献する真っ当な仕事につきたかったから。」
人から転職の動機を聞かれたときにはこのように答えているが、実際の所は少し違っていた。単にオーバーワークと仕事のストレスに耐えられなくなったのと、転職先が決まったのである。
9月にあるメーカーでの就職が決まったのだが、10月から12月は好きな事をして過ごしたいと思った僕は、会社と相談のうえで就業開始日は2005年1月にしてもらって、勤めていた会社は仕事の引継ぎをして9月半ばに、さっさと辞めてしまったのである。

全ての物事の調整は僕が描いた希望の計画通りに進んでいった。そしてウインドが10倍上達すると言われているその与論島とやらへ長期で滞在する話が急に具体化していった。 非常に晴れ晴れとしたいい気分だった。年明けからの新しい職場を楽しみにして将来を憂うこともなく、写真で見たその美しい南の島に心をときめかせながら東京を後にしたわけである。

そして2004年の9月23日、お台場近くの有明埠頭から僕は奄美大島行きのフェリーに乗りこんだ。飛行機で行けばたったの2時間ぐらいの距離なのだが、フェリーで行くと50時間ぐらいかかる。 それでも僕が航路を取ったのは、原付自転車とウインドサーフィンの道具一式を輸送するのに船が便利だと考えたからである。

東京〜沖縄という長い航路ともなると客室に人はまばら。 しかも船だから揺れっぱなしなのである。僕は元来、船の揺れには強い方なので船酔いはしなかったが、三半規管がおかしくなったのか、宇宙飛行士になって月面をひとりでフラフラさまよったり、泥酔して歌舞伎町を徘徊して外国人のゾンビに絡まれたりする奇妙な悪夢に悩まされた。特に船である必要性がなければ、フェリーで行く意味はあまりないので、飛行機で行くことをオススメする。

沖縄行きのフェリーは東京のお台場から週に1便ぐらい出ている。 2等客室の様子。みんな暇を持て余してゴロゴロしてダメ人間状態。
乗客は小説を書いてる作家のおじさんとか、日本一周バックパッカーとか、一癖も二癖もありそうなディープな方々ばかり。
船内の食事。カレーで530円。
定食は〜950円。大学の学食を髣髴とさせる味。
何となくデッキに出て写真を撮ってみた。 船からの眺めは50時間ぐらい、
ずーっとこんな感じ。
退屈というかなんと言うか。。
フェリー内のテレビ。イチローの安打記録がかかった試合をやっていたので、みんなスクリーンに釘付けでした。

---→癒しの島、与論島

そもそも与論島は、鹿児島県の南500km、沖縄本島の北端から北東20kmの所に位置する小さな島である。自転車で1時間もあればぐるっと1周する事ができるほどの手のひらサイズの島で、ハイビスカスやソテツが生い茂り、島の周囲は珊瑚が縁取って浅瀬が続いている。だから、波が立たない穏やかな美しい海に囲まれており、マリンスポーツに適しているのである。
そんな島では6000名弱の島民が静かに暮らしており、時間がゆったりと流れ、1日が倍の長さに感じるほどである。例えばレストランでも、注文してから30分ほどしてようやく料理を運んでくるといった具合だ。
料理が出るのが遅くても、窓の外の景色でもうっとりと眺めているうちに、この島では心地よく時が流れていくので、腹を立てる必要はないのである。僕はこの島でウインドサーフィンをしたり、島を原付で回って観光したりして過ごしていたわけである。
フェリーに持ち込んだ原付
今回の旅行ではずっと50ccの原付で移動。
ちなみにこの原付は1Lのガソリンで、100キロ以上走るという驚異の燃費です。
民宿の宿泊客に誘われて、
かりゆしバンドの店に行きました。
ヤギが道路で飼われてます。
いいのかしらん
ヨロンシーサイドゴルフ。
9ホールあって、一回1500円と安いので、暇つぶしによく行った。
ヨロンシーサイドゴルフ
ゴルフの練習には最適。
海越えティーショットの2番ホールは爽快。
与論城跡。現在は石垣が残るだけである。
ギリシャ村。この先にギャラリー海とウドノスビーチがある。 ギリシャ村。白い建物と屋根にこだわっているらしい。 海カフェから茶花港を望む。
奇妙な衣装は与論島の15夜踊りで使うもの。 この奇妙な衣装も15夜踊りで使うものである。 与論島ともなるともちろん、牛も放牧です。
島内唯一(と言っていいと思う)のリゾートホテル、プリシアリゾート。
そんなに高くありません。
ちなみに僕は泊まってないけど。
珊瑚が侵食したキノコ型の岩。
そういえば、これに似たでかいやつを台湾で見たような。。。
与論島には鉄道はありませんが、なぜか駅が写真を撮られるためだけに存在している。
結局、延べ2ヶ月も泊まった、
民宿しらゆり荘。一泊1500円。
この値段の民宿がなければ、今回の与論島旅行は成立しなかった。
泊まった部屋は8畳一間。テレビあり。
風呂トイレ冷蔵庫は共同。
冷房もありました。至って快適。
民宿の益田さんとこの孫のリサ。
6歳になったとか言ってた。かわいい♪
セリ市が毎朝漁港で行われる ドライブイン 道のランチ。800円 美由紀嬢の愛犬モモ。ふさふさして何ともいえぬ毛ざわり。


11月26日、旧暦15日のこの日、豊年祭を見に行きました。
豊年祭の相撲大会
ちびっこから大人まで島を挙げての地区別対抗の相撲大会。
与論の十五夜踊り。
大した物ではないが国の重要無形文化財のため、島は保存に努めている。
十五夜踊り(2)
覆面のおっさんが念仏のような
歌を歌いながらあやしげに踊る。
与論空港。滑走路のすぐ横から見れるので結構迫力があったりする。 岩と岩を縄で結んでます。
何かの儀式かしらん。
暇を持て余して、
「与論町 交通安全ふれあいコンサート」
を見に行きました。
ちびっこたちがエイサーを踊ってました。
雑草も珍しい。さすが亜熱帯。 これも珍しい雑草。 王者の椅子♪
結婚式を挙げる人がここで写真を撮っていく。
食べかけだけどシャロン農園のピザ。
850円。とてもおいしい。
与論の黒糖焼酎 有泉
僕的には泡盛よりこちらの方が好きだ。
島の味 八郎で飯。1500円と割と高め。
これはハイビスカスです これは何の花かしら これも見たことない花
これも珍しい 花。ゆんぬ楽園で撮影 これはサトウキビ畑です。
                                                                     △top

---→与論島の海

与論島の空と海は特別に青い。海岸に座ってこの海と空を眺めているだけで、すっかり気分は癒され、来てよかったなあと、つくづく思うのである。ところで、与論島の海だけが、なぜこんなに青いのかと言うと、3つの理由がある。

(1)南国で日差しが強いから
与論島は南に位置し、日差しが非常に強い。この日差しの強さが空の色を色濃くするのである。
(2)海底の砂が白いから
与論島はサンゴの島なので、与論島の海底は真っ白な砂なのである。海の青と混じって綺麗な水色に見えるのである。
(3)リーフ(浅瀬)に囲まれているから
与論島は周囲をリーフ(浅瀬)に囲まれれている。岸から2kmも水深1メートル以下の浅瀬が続いている場所もある。与論島の海は水深が浅いから、我々が海を見たときに海底からの反射光と水面からの反射光の他に余計な光が混じらないワケである。
海と空が鮮やかな与論島の海。 海岸の砂は珊瑚の死骸などで、白い。 ウドノスビーチ♪
茶花市街から近く。
ウドノスビーチ 百合が浜にて。
広大な浜も9月〜10月はプライベートビーチ状態。贅沢と言えば贅沢。
百合が浜。
ごらんの通り、誰もいません。
「海は俺のもの」と強がってみても、
さみしい限りと言うのが本音。
海の色は時間が経つに連れて潮の満ち引きで変わる。
百合が浜のみやげ物店。
貝やサンゴのアクセサリーを売る。
10月も末のある日。この日は珍しく海岸に地元のプリシアのスタッフが何人か遊びに来てました。
延々と水深20cmの浅瀬がつづく 百合が浜には干潮時に砂州が現れます。
この砂州で結婚式をする人もいました。
貸し船。
たまに釣りをする観光客もいました。
この辺の魚はサンゴの海を泳いでますので、
カルシウムなど豊富で栄養は満点ですが、
身にしまりがなく、味はいまいち。
沖合いの砂州は観光地になっていて、
グラスボートに乗って訪れる人が
後を絶たない。
で、これがその百合が浜の沖合いの砂洲からみた与論島 星砂という星型の砂を拾う人々

                                                                            △top

---→百合が浜でウインド強化
11月に入ってから百合が浜は急に賑やかになった。与論島のプリシアリゾートホテルが百合が浜に事務所を構え、全国のウインドサーフィンやカイトサーフィンのショップからの団体のツアー客が訪れるようになった。ウインドサーフィンはマリンスポーツなので夏がシーズンと思われがちだが、実は日本の場合、大陸に高気圧が張り出す冬の方が風が強く条件がいいのである。
11月の間、与論島を訪れたツアー客は千葉のAGCや会社の団体など計4組で、百合が浜で初めてウインドに乗りましたみたいな初心者からプロまでレベルは様々なのだが、最もレベルが高かったのは数名のプロを擁する千葉のAGCで30名を越える大団体だった。
千葉から来たウインドサーフィンツアーの
団体。総勢30名以上いた。
プリシアリゾートホテルのレンタルウインドサーフィンボード。季節は11月〜3月 プレーニングする美由紀嬢
ウインドで2km沖合の百合が浜に上陸の図 カイトサーフィンする人も結構いました。

---→ウインドサーフィン日記
11月上旬頃から僕の旅行もウインドサーフィン一色のモノへと変化していく。ウインドサーフィンを甘く見ていた僕は、当初の予定では10日ぐらいでウォータースタートもプレーニングもレイルジャイブも出来ているはずであった。しかし実際には僕の上達は予定より遅れており、気合いを入れてウインドに取り組むようになった。
朝起きて、10時頃までは民宿でリラックス。風は毎日吹いているので、昼前から夕方までウインドサーフィンに乗り、夕食を取って寝る。このような生活をひとりで1ヶ月ちょっと続けたのである。この間、毎日上達の軌跡をノートに取っていたので一部を公開することにする。

  1日目 7mぐらいの風の中、ビーチスタートがなかなかできず、セイルアップして少し走って沈。
     流されまくって終わる。
  2日目 おじさんに教わって、胸〜肩ぐらいの高さからビーチスタートができるようになる。
  3日目 大して吹いてなかったが流されまくる。
  4日目 ハーネスワークを覚える。
  5日目 2kmほど沖合の百合が浜までセイリングできるようになる。
  6日目 調子に乗って百合が浜と海岸の間を8往復する。
  7日目 ウインドサーフィンに飽きて、2週間ぐらい沖縄に行く事にした。
  8日目 ある程度吹いていてもタックできるようになる。
      プレーニングらしき事をしたが100mぐらい走って切りあがって沈。
  9日目 流されまくる。
  10日目 初めてジャイブに成功する。
  13日目 プレーニングできるようになる。
  14日目 4回テイルジャイブに成功する。
  18日目 ヘリコプタータックに取り組むもセイルが返らず。
  19日目 30cmぐらいキックジャンプで飛べるようになる。
      プレーニングも割と安定してワンハンドでも走れるようになる。
  20日目 ジャイブ強化デー。微風の中、100回ジャイブした。
   25日目 5.9のセイルを破る。
  27日目 4.0で快適にプレーニング。
  29日目 苦手のウォータースタートも克服し、ウォーターが3回あがる。
  30日目 プレーニングフォーム改善。他の人よりも割と早く走っているような気がした。
  31日目 ジャイブ強化デー。6.5ぐらいのコンディションの中、30回ジャイブした。
  32日目 この日のウォータースタート成功率は100%
  33日目 失速しながらレイルジャイブらしき事ができるようになる。
  38日目 プレーニングフォーム改善。ブームの高さ、ハーネスラインの長さを改善。
  40日目 突然レイルジャイブが、ばしばし決まるようになる。
  41日目 腰〜肩ぐらいの高さまでキックジャンプできるようになる。

       そして満足して東京に帰る。

---→レイルジャイブマスター

結局、プレーニング、ウォータースタート、レイルジャイブ、キックジャンプが出来るようになった。
要するにショートボードにちゃんと乗れるようになった。
目標のレベルに達したので満足して東京に帰ることにした。12月7日のことだった。結局9月23日から2ヶ月半滞在したことになる。
結局、与論島はすごくいい所である。行った事ない人は2日でも3日でも行ってみる事をオススメする。
                                                                         △top
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